2014年9月10日水曜日

【食べ歩きレポート】MOGMOG(下北沢)

この前の日曜日、前日から大学の部活の先輩Aさんのお宅に泊めていただき明け方まで呑んでいて、目が覚めるとすでに昼過ぎになっていた(お約束)。
せっかくの休日だし、どこかで素敵な朝ごはん…もといブランチを食べよう!と、Aさんと一緒にお泊りしていたもう一人の先輩Cさんと3人でAさん宅を出たのは午後2時過ぎのこと。



ランチタイムL.O.の時間ギリギリに入店した下北沢の某イタリアンレストランに「ランチのオーダーはもう終わってしまったのでご入店いただけません」とフラれてしまい、急遽本日のブランチスポットとして白羽の矢が立ったのがMOGMOGというお店。

どうやらパンケーキの店らしいけれど、グルメサイトに載っている店のイチオシメニュー(もちろんパンケーキ)の写真には、ココット皿の中に入ったこんがりと焼き目がついたホワイトソースらしきものが写っていて、どう見てもグラタンかなにかにしか見えない。
「この料理のどこがパンケーキなんだろう…?」と興味を引かれ、正直怖いもの見たさ(食べたさ)で行ってみることに。


お店は井の頭線下北沢駅の西口を出てまっすぐ左に進み、坂道を下っていって小田急線の踏み切りの手前で右折したところ(西口から徒歩5分くらい)にある。
絡まる蔦と入口の前で出迎えてくれるチョークアートの看板がかわいらしい。





中に入ると、ふんわりと焦げたバターのいい匂い。
白壁に木製の家具が並ぶ明るいカフェ風の店内は、おしゃれだけどなんだかほっとする温かみのある雰囲気。
壁際には子どもの頃に読んだ懐かしい絵本が並べられている。小さなお子さんを連れて来店するお客さんも多いのかもしれない。
外の看板にもcafe&chalk artとあったけれど、店内ではチョークアートの体験(ドリンクつき4000円)もできるらしく、お店の一角にはお客様作品(それもかなり小さなお客様の)らしき絵が飾られている。

店内の席数は20席。日曜日の午後4時頃で、8割方埋まっている。
あいにく3人で座れる席が空いていなかったので、入ってすぐのところにある小さな2人掛けテーブルに補助椅子をひとつ出してもらい、メニューを見ながら空くのを待つ。

お店のメニューはドリンクとパンケーキ各種、それにグラタンやサラダやオリーブ、ソーセージの盛り合わせなどのサイドメニューがいくつか。
飲み物はソフトドリンクだけではなく、意外なことにお酒(ビール・ワイン・カクテルなど)も置いてある。
サイドメニューをつまみにお酒を飲んでカフェバーのように使うことも可能なのかもしれない。
パンケーキのメニューは豊富で、一番オーソドックスなバターミルクパンケーキをはじめ、甘いおやつパンケーキもしょっぱい食事パンケーキもそれぞれ5〜6種類ずつほどある。
中には担々麺に着想を得ているらしい『ピリ辛!!担々パンケーキ』なんて変わり種の期間限定メニューも。



どのパンケーキにも+100円〜200円で各種トッピング(お店で作っているというジャム・クリーム・アイスクリーム、それにフルーツ類、しょっぱいものだとフライドエッグやベーコン・ソーセージなんかの肉類など)を追加することもできる。
さらに+300円でドリンクセットかミニスープ&ミニサラダセットに、+500円でドリンク&ミニスープ&ミニサラダセットにすることも可能。


15分ほど待って4人掛けの席が空いたので、そちらに移ってオーダーする。
私が今回注文したのはもちろん、グルメサイトに載っていたあのグラタン状のパンケーキ『ホワイトソースとチーズのとろとろパンケーキ』(1000円)。
トッピングにフライドエッグ(150円)とロングソーセージ(200円)を追加。
本当は限定20食の『ラザニア風パンケーキ』というのもかなり気になっていたのだけど、こちらは平日限定メニューとのことで断念。
ドリンク(アイスコーヒーにした)とミニスープとミニサラダがつくCセットで注文。



注文してから10分ほどで、ドリンクとミ ニサラダとミニスープが出てくる。



この日のスープはきのこと卵と青梗菜が入ったスープ。中華風の味わいで、これだけでも丼いっぱい飲みたいくらい美味しい。



スープとサラダを食べ終えると、順番にパンケーキが運ばれてくる。
先に運ばれてきたCさんのバターミルクパンケーキを一口味見させてもらった。
注文を受けてから粉を混ぜて焼くという焼き立てのパンケーキはしっとりふかふか。バターとメープルシロップ(テーブルにボトルごと置いてあり、かけ放題)とトッピングのりんごジャムで頂く。
生地自体の甘さは控えめ(かと言って、決してまったく甘くないわけではない)、あっさりしていて素朴な味わい。
柔らかいけれどそこそこ弾力があってしっかりとした食感で、個人的にかなり好みなパンケーキ(欲を言えばもうちょっと粉の味を強く感じられてもいいような気もするけれど)。
素材の良さが光る、とても上質なおやつ。

そしてまた、追加トッピングで頼んだバナナアイスがものすごく美味しい…!
見た目はちょっと黒っぽい色であまり良くないけれど、味は絶品。
まさにバナナをそのままアイスにしました!という感じで、余計なものがまるで入っていないまっすぐな味わい。



みんなで美味しい美味しいとアイスに舌鼓を打っていると、いよいよ私とAさんが注文した『ホワイトソースとチーズのとろとろパンケーキ』が、焦げたチーズのいい香りを纏って登場。






……やっぱり、どう見ても目玉焼きとソーセージが乗ったグラタンにしか見えない 笑
それではパンケーキは一体どこにあるのかというと、このグラタン状のソースの中(皿の中央、少し盛り上がっている円形の部分の下に)入っている。
こんがりと焼き目がついた熱々のホワイトソースの中には、パンケーキがまるまる二枚隠れている。

正直なところ、実食してみるまでパンケーキをこんな風にグラタン状にして食べる必然性がまったく感じられず、単に奇を衒ったメニューなのかと思っていたけれど…ほんのり甘いふかふかもちもちのパンケーキと粉チーズがたっぷり入った塩気の効いたどろりとしたホワイトソースが味・食感ともに見事に調和していて、非常に美味しい。

二枚のパンケーキの間には粒マスタードとザワークラフトが挟み込んであり、味わいに素晴らしい酸味のアクセントを添えている。
追加注文したトッピングのフライドエッグは個人的にマストだと思う。
半熟の黄身がソースの塩気をまろやかにし、かつ味わいにコクを増してくれる(もう一つのトッピングのソーセージも、パンケーキに挟まれたザワークラフトと一緒に食べるとちょっとアルザス風シュークルートを食べているような気分が味わえて、我ながらなかなかのナイスチョイス)。


しかし驚いた…これは新しくて美味しいパンケーキの食べ方だ。
パングラタンならぬ『パンケーキグラタン』といでもいったところだろうか。
これは是が非でも近いうちにラザニア風パンケーキも食べに来なくては!
いっそのこと、件の意欲作・担々パンケーキにもチャレンジしてみようかしら…なんて気分にさえなってくる。





ちなみに今回の自分の分の会計は1900円。
ついつい海外のパンケーキ屋のやたら強気な価格設定と比べてしまい、色々トッピングを乗っけてドリンクとミニスープとミニサラダのセットでこのお値段なら良心的かな、と思ってしまう私の感覚は若干麻痺しているのかもしれない。

会計時にお店のポイントカードを頂いた。
パンケーキをひとつ注文する毎にスタンプがひとつ押されて、12個貯めると好きなパンケーキを一皿かチョークアート体験を一回無料で出来るらしい。

このカードがスタンプで埋め尽くされる日も、そう遠くはないかもしれない…

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